アイデカールと瞳用ジェルクリア

以前にも瞳用ジェルクリアを使って、
アリサの瞳に施工したというエントリーを書いたけど、
その時には文章でさらっと書いただけだったので、
今回は写真も交えて工程を紹介してみます。
尚、この手の工作全般に言える事ですが、
「よし、コレを真似てやってみよう!」
という方は、あくまで作業は自己責任でお願いします。
貴重なヘッドが失敗で駄目になっても責任は負えません。
それでもやってみたい方は"続きを読む"からどうぞ。


・用意するもの

HIQPARTSさんの瞳用ジェルクリア一式とつまようじ数本

今回はアゾンの完成品ドールではなく、
オビツ製ヘッドをカスタム素材として使用。
アイデカールはGEESTOREで売っていた、
思い当たるさんデザインの”D*Sinnamons もな”(S-003-mona-N)を使用。

実は以前にもカスタムドールのニナとスミレに施工した際、
ジェルクリアごとデカール接着面から剥がれてしまったんだけど、
諦めきれなくて練習用ヘッドで色々工夫してみた結果、
すぐに剥がれてこない様な施工ができる様になったので紹介。

デカールの貼り方は
余白ギリギリで切り抜いておく。
貼り付ける面をしっかり脱脂してから、
貼りたい部分にマークセッターを塗布して、
糊が流れ出さない様に7〜8秒で水面から引き上げ、貼り付ける。
軽く湿らせた布で気泡やしわができない様に抑える。
乾燥後、デカール保護の為にラッカー系クリアを薄く塗布。
ラッカークリアが乾燥するまで待ちます。

ラッカークリアが乾燥したら、瞳用ジェルクリア施工へ。
まずは付属のUV LEDとCR2016電池×2を用意。

ジェルクリアを極少量、つまようじの先端ですくい取り、

瞳の瞳孔部分に垂らします。塗りすぎ注意!

CR2016電池を2枚重ねて、硬化用のUV LEDの端子で挟みます。
LEDには極性があるので足の長い方が+側になる様に。

LEDが光ったら、光を直視しない様にしてジェルクリアに40秒照射。
遠くからゆっくり硬化させると失敗しにくいみたいです。
自分は7〜8cmくらい離れたところから照射してます。

照射完了後は硬化しているのですが、重ね塗りをします。

ジェルクリアが硬化したその上にまた少量垂らします。
今度は黒目*1の全体に広げる様に塗ります。
この時に表面を凸凹させない様に、またデカールを破らない様に、
つまようじの先端は使わず、お腹の部分で広げていきます。
尚、硬化後に段差ができてしまっても再塗布でリカバーできます。
硬化後は同様に白目部分にも少しずつ広げていきます。

尚、この工程での注意点が大事かと自分では思ってるんですが、
上と下の睫部分に当たる黒い部分まで塗り広げない事。
ここでデカールのフチ部分までジェルクリアを塗ってしまうと
経験上、硬化後にデカールが接着面から剥がれてきます。
この辺り、言葉で説明するのは難しいんですが、
練習用ヘッドを用意して何度か練習してみるのがいいかもです。

塗って硬化してを繰り返すとこんな感じに。

硬化したクリア部分に照明のキャッチライトが入り、
奥側の瞳の様に立体感が出る様になりました。
これで瞳用ジェルクリアの施工は完了となります。

ただ、ここまでやっておいてなんですが、
ソフビ素材の上にデカールを貼ってあるその上に
ジェルクリアを施工してあるだけなので、
ヘッド脱着の際に不注意で歪めたらあっさり剥がれます。
着替えなどで頻繁にヘッドを脱着する方には向かないかも。
また、使用するアイデカールによっては、
この通りにうまく施工できるとは限りません。

それでも、
描き目のフラットな感じがどうにも・・
撮影時にキャッチライトが入る様にしたい。
瞳にキラキラした輝きが欲しい。
という方は試してみてはいかがでしょうか。

*1:写真では青い部分